煮干しの一押しVOCALOID曲

VOCALOIDの話題や気になった事を書こうと思います

互いが求める命と人生の物語を歌うVOCALOID曲

 こんにちは こんばんは 煮干しです

 

 住信SBIネット銀行から、支払い期間を最長50年まで期間を設定できるローンの提供を開始するそうですね。同銀行はマイホームの購入者が若年化をしている事に目を付け、今回の長期ローンの提供に踏み切ったそうですが、50年ですか・・半世紀も払い続けられる人ってどんな人でしょうね?、自分は嫌ですねw、大病を患い払えなくなったら大変な事になりますからね。このローンは何歳ぐらいを対象にしているのでしょうか?、20歳でローンを組んでも、払い終わるのは70歳ですよ!、月々の支払は安く済むというメリットはありますが・・想像してみて下さいよ、20代前半そこそこで、よしっ!、50年ローン組むぞって人います?、自分の考え方が古いのかも知れませんが、今の若者は組むんですかね?。まあ、餅は餅屋と言いますし、銀行も売れない商品を提供しませんからね。でも自分は御免こうむりますねw。それでは、315曲目の紹介とちょっとした物語をお送りしたいともいます。

 

まず始めに、この物語はフィクションです。物語の中に登場する個人名、団体名、会社名は架空の物であり実在する個人、団体、会社とは関係ありません。

 

※題名や挿絵にBing Image Creatorを使用しました

 

曲の紹介は下の方にあります!物語を飛ばしても構いません。

 

 

 青空が広がり、平穏な午後の事務所に、俺は選択を迫られていた。「こっちの方がオススメにゃあw」と黒髪ツインテールに三毛柄の猫耳を生やし、メイド服を着て、座っている椅子の後方で、同じく三毛柄の尻尾をユラユラクネクネさせ、手にした二枚あるトランプの片方を傾け、意地悪い笑顔で俺に取る様に促す。「黙れ、ミケ!、騙されないぞ!」と俺は牽制した。彼女の名前はミケ、見ての通り人ではない。彼女は徳川綱吉公の時代に起きた事件によって誕生した化け者という化ける事が出来る動物の子孫で、化け猫の部類に属した化け者だ。「あら、あら、二人共、頑張ってねw」と黒髪を束ね、目じりには燃える様な赤いライン、際どいスリットが入った黒いタイトスカートに、ふくよかな胸を強調した白いブラウスを着た麗人が、涼しい顔して、煙管をふかしながら、三人用のソファに白くて美しい脚を組みながら腰を掛け、トランプを二枚ずつ所持して対峙している俺達の双方にエールを送る。この絶世の美女は俺の雇人であり上司の所長という人だ。彼女もミケと同様に化け者で化け狐の類。得体の知れない人で所長と呼んでいるが、あくまで便宜上、呼んでいるだけで、彼女の名前も何処から来たのも誰も知らない。「早く、選ぶにゃあw」と挑発的な態度でミケは二枚のトランプのどちらかを俺に取らせようと再び選択を迫る。俺とミケはトランプのババ抜きをしていて、敗者には、おつかいに行かされるペナルティが待つ。因みに、所長はいち早く抜けて高みの見物だ。くそっ、どっちがババだ?、さっきはわざとらしく、右の方を俺に取らせようとしたが・・、ハッタリか?、罠か?、くそっ・・分からん・・そうだ!猫の尻尾は感情が乗ると聞いた事がある、選ぶ振りをして、尻尾を見てやるw。「あー・・分からんな、これかな?w」と俺は芝居がかった調子で左側のトランプを取る仕草をした。おっ?反応したw。ミケの尻尾は一瞬、ピクっと動きユラユラと通常の動き。「あー、やっぱり右側が怪しいなw」と俺は再び芝居がかった調子で今度は右側のトランプを取る仕草をした。すると、ミケの尻尾はパタパタと上下に忙しなく動く。来たーーw、これは猫の不機嫌のサインw、勝ったなw。俺は勝利を確信し、「ふはははw、悪いなミケさんよw、勝たして貰うぜw」と俺は高笑いをしながら右側のトランプを取りめくる。そして、「な、なんだと・・」と俺は驚愕。俺の取ったトランプはババだった。「フフフフ・・、甘いにゃあw、甘いにゃあw、あたいの尻尾をあんなに凝視したら誰だって気付くにゃあw、ホレw」とミケはパタパタと尻尾を上下に動かし実演。「くっそー!!、やられた!演技だとは」と俺は悔しさ全開にトランプを宙に投げる。その様子を見たミケは「おつかい頼むにゃあw」とミケは勝ち誇り邪悪な笑みを俺に向け、「あら、あら、志村君、残念ねw、おつかいよろしくねw」と所長は俺にメモを差し出す。俺は渋々受け取り、「はい、それじゃあ行ってきます」と事務所の入口に向かい、「ダッシュで行くにゃあw」とミケは俺を茶化して送り出した。事務所を出ると、外には点滅を繰り返す卑猥な看板が沢山あり、俺はそれらを横目に歩き出す。俺の名前は志村、ひょんな事から化け者たちと関る事になった男だ。

 

 俺が化け者たちと関り始めて約半年が過ぎる。この半年は驚く事ばかりで、この世の中に、人の言葉を操る人外の生き物が沢山いて、人に交わり生きているという事実は、俺の価値観を激変させた。普通の人が知らないこの世の真実。孤独感を感じるが、メリットはある。化け者の存在を知ったうえで、尚、関わろうとする人間は彼らにとって貴重な存在で、俺に恩恵をもたらすのだ。化け者が絡んだトラブルから、そうでない言葉を話せない弱い者を助ける仕事は基本、彼らだけでも解決は出来るが、この国で生きていくためには正式な身分が必要になり、例えば、我らが事務所がある雑居ビルの登記などは実在する人間が必要不可欠で、何と、俺の名義になっていたりする。以前の名義人は鬼籍に入られて、たまたまいた俺に白羽の矢が立った経緯だ。毎月入る協力金と所長から宛がわれる仕事の報酬のお陰で、ネットカフェ生活からワンルームのアパート生活にランクアップして、やっと人並みの生活が手に入った。まだ、ホームレスみたいな雰囲気は中々抜けず、あか抜けないけど、俺は尊厳を取り戻し満足だ。さてと、おつかいを行きますかw。俺はレトロなエレベーターの蛇腹扉を開けて雑居ビルを出た。事務所がある雑居ビルは歓楽街の真ん中にあるので、外は風俗やキャバクラなどの店がひしめき合っていて、昼間でも呼び込みの従業員が通りかかる人に、交渉して自身の店に誘っている。その見慣れた光景にをしり目に、俺は目的の場所に向かい歩き出す。すると、「あれ?、志村さんじゃないですかw」と50代位の呼び込み従業員の一人が気さくに俺に話しかけてきた。このおじさんは、うちの雑居ビルの隣に構えている風俗店、ノスタルジーJKの店長で名前は知らない。「おじさん、こんにちは、繁盛してます?」と俺は世間話を振る。「今日は、平日だからね、てんでダメだw、どうだい?たまにはうちの店のサービスを受けるかいw」とおじさんは俺に店にからかう様に誘う。「ごめんなさい、用事があって、これから買い出しに行かないといけないんです」と俺は辞退。「残念だな、今日は空いてるから、うちのナンバーワンのサービスを受けれるのにw」とおじさんは残念そうな顔。「機会があったら行きますよw」と俺はいつも通り会話の最後に移り、「期待して、待っているよw」と同じくおじさんもいつも通りの建前の言葉で俺を見送る。俺は一度もこの店のサービスを受けたことが無い。というか、風俗を利用した事は一度も無い。時々、無性に入りたくなる事はあるが、お金を払ってあんな事やこんな事をするのは抵抗がある。ミケが聞いたら大笑いするだろうけど・・。あっ、ミケといえば、何で女子高生に化ける時、この店の古の女子高生をモデルにしているんだろう?、今度聞いてみよう。俺は他愛もない事を考えつつ、歓楽街を抜けて目的に向かった。

 

 最初の目的地は、ミケがリクエストした品がある店だ。歓楽街の近くだからか、その手の店と普通の飲食店など様々な店がごっちゃ混ぜに混沌とした通りの端にその店はあった。「・・猫缶の店?」と俺は店に掲げている看板を読む。店頭には、セール!お買い得!と書かれ手書きポップの元に猫缶が大量に積まれている。それらを眺めながら俺は開いた自動ドアから店内に入った。「いらっしゃいませ!、猫缶の店にようこそでございます!」とボブヘアに黒いエプロンをして、デニムのパンツを穿いた明るい店員さんが俺を迎える。店内は所狭しと、様々な猫缶が積まれていて、俺は頼まれた猫缶を探す。確か・・ぶち缶っていう奴だっけ?。商品名は分かるのだが、いかせん、この大量の猫缶の前では直ぐに見つからない。俺が困っている事に気が付いたのか店員さんは、「お客様、何をお探しでございますか?」と俺に尋ねた。「えっと、ぶち缶という商品なんですが、ありますか?」と俺は貰ったメモを見つつ答える。「お客様w、お目が高いでございますね!、ぶち缶はこちらになります」と店員さんは白地に黒のぶち柄の猫缶が積まれた場所に俺を案内した。ふーー首尾よく見つけられたなw、あれっ?何種類もあるけど・・、何でもいいやw。俺は適当に目についたぶち缶を取ろうとした時、「お客様、失礼ですが、おうちの猫ちゃんはどの様なお好みで?」と店員さんは俺の手を掴み制止。「なっ!?、ちょっと何ですか?、別に何でもいいじゃないですか!」と突然の店員さんの凶行に俺は苛立つ。「良くありませんわ!、猫缶の専門店を始めて早20年、私は猫ちゃんを幸せにするためにこの店を始めました、お客様、いいですか?、猫と侮るなかれ、様々な嗜好を持っていて、適当に選び嫌いな風味を買ってしまうと、その猫ちゃんは不幸になってしまいますわ!、そんなの私のプライドが許せません!」と店員さんは長々と力説。そうだ・・これはババ抜きの罰ゲームだった、あの二人が普通の店をチョイスする訳がない。「でも・・、あの猫は(ミケ)はそんな玉じゃないですよw」と俺はこれ以上は付き合いきれないと思い再度適当に取ろうとした。すると、「お客さま、当店では当店のルールに従ってください、でないと・・」と店員さんの目はネコ目になり、手にした、小学生が所持している防犯ブザーの様な赤いボタンが付いた物を俺に見せ付ける。「えっ・・何ですかそれ?、防犯ブザー?」と俺は尋ねた。「これはですね、警察と直結している防犯アラームでございます」と店員さんは答えた。「つまり・・そのボタンを押すと警察が来るって・・事ですか?」と俺は恐る恐る確認。「はい、その通りでございますわ」と店員さんは胸を張り言う。「いやいやwないないw、銀行じゃあるまいしw猫缶の店でそれは無いw」と俺は店員さんのハッタリと踏んで盛大に煽る。俺の小馬鹿にした態度に腹を立てたのか、「試してみますか?」と店員さんの目は鋭くなった。まずい・・これはマジだ、警察が来たら落伍者の俺と店員さんとは社会的信用度が月とすっぽん位、差がある。「あっw、なーんてねw、ごめんなさい、ちょっと本人に確認してみます」と俺はおちゃらけた態度をする事によって雰囲気を少しでも良くしようと努めた。

 

 「確認?、お客様もしかして、我々化け猫の存在を知っているのでございますか?」と店員さんは目をキラキラ。「あっ、知っています、所長の所でお世話になっている者です」と俺は自分の素性を少し開示。「まあw、知っていますよ、所長さんが人間を部下にした事、私の耳に入ってきましたよ、確か・・志村という名で、あなたが志村さん?」と店員さんは気さくに返す。俺の名って結構知れ渡っているんだな・・。「はい、志村です」と俺は名乗る。「そうですか!、志村さん、ようこそお越し下さいました」と店員さんは少し俺に対して態度が軟化した。「じゃあ、そうい事で」と俺は三度目の正直とばかりにぶち缶を適当に取ろうとした時、「ダメです」と店員さんは制止。すかさず俺は「ダメ?」と懇願。「ダメです、プロとしてその一線は超えさせませんわ!、お友達の化け猫に連絡して好みを聞いてください」と例の防犯アラームのボタンに指を添え、店員さんの目は確かな強い意志を感じる。「分かりました、連絡します・・」と俺は根負けして渋々連絡。電話が繋がり受け口から「何にゃあ?志村」とミケの声がした。「あ、ミケ、例の店にいるんだけど、お前の好みって何?」と俺はミケに好みを聞く。「好み?ああ!そうにゃあ!、その店は店員が小うるさい事で有名だったにゃあW、えー・・とにゃあ、確かパチパチする感じの名前の魚が好きにゃあ!」とミケは謎かけを俺に出す。パチパチ?、魚に炭酸なんて入ってないぞ・・ぱち、ぱち、あっ!?。俺は偶然にもミケの謎かけの答えが浮かぶ。「カンパチマグロか?」と俺はミケに尋ねた。「そうにゃあ!カンパチマグロにゃあ、それを5個買ってくれにゃあ、それじゃあ、幸運を祈るにゃあ」とミケは自分の用が済むと一方的に通話を切る。そして、「店員さん!、ぶち缶のカンパチマグロを5個下さい!」と俺は満面の笑みで店員さに注文。「かしこまりました、ぶち缶のカンパチマグロでございますね」と店員さんは手慣れた様子で、ぶち缶が積んで並んである中にカンパチマグロと記された猫缶を取り出し、紙袋に入れ俺に差し出す。「ありがとう」と俺は店員さにお礼を言い受け取り店の出入り口の自動扉に向かう。すると、「ありがとうございました!、またのお越しをお待ちしております」と店員さんは送り出してくれた。ふーーー、猫缶を買うだけでこの苦労は何だ・・次は、所長が頼んだ奴だが・・嫌な予感しかしない。



 

 俺はメモを取り出し見直す。えーなになに、アイスデザートの匠、デラックスチョコレートミルクシェイク、四つか・・四つ?、三つじゃなくて?、誰か事務所にくるのかな?、まあいい、場所は・・、この通りにあるじゃないかw。俺は早速、アイスデザートの匠に向かう。アイスデザートの匠の外観は普通のカフェと変わらず特段、変な所は無い。しかし、ミケの件もある、警戒しよう。俺は生唾を飲み込み、自動ドアが開いた事を確認すると店内に入る。客はそこそこ込んでいて、カウンターにレジがあり、セルフサービス方式の店の様だ。俺は用を済まそうとカウンターの前に立つ。あっ・・・・これはヤバい奴だ。俺は一瞬でこの店が特殊でヤバい店だとすぐ分かった、何故ならカウンターには、クラブなどでDJが使うターンテーブルとマイクが置かていたからだ。俺が呆気にとられていると、「ヘイ!、メーン!、俺の店にようこそ♪、感謝♪、これは運命♪、宿命♪、注文をどうぞ♪、へい!カモン!」とエプロンをして、ラッパー風の服を着た男性店員がマイクでいわゆるライムを刻み、ターンテーブルのレコードをスクラッチして「ヂュク、ヂュク」と奇妙な音を鳴らし、俺にマイクを投げる。俺は思わずマイクを受け取り、「あ、あ、あのこれは?、俺はデラックスチョコレートミルクシェイクを頼みたいだけですけど・・」と混乱しながらも俺は尋ねた。すると、「ヴーーーー」と店内の客からブーイングの嵐。ラッパー風の男性店員はヤレヤレと仕草をして、「お前、初心者、上等♪、ライムを刻み、オーダー決まり♪、宿命♪、運命♪、従わないと♪、警察登場♪、お前、留置所、入場♪、理解したかい?♪」と赤いボタンが付いた猫缶の店で見た防犯アラームを俺に見せつけ、空いている手は人差し指と小指、更に親指を立て、デヴィルホーンで俺を威嚇。えっ、その防犯アラーム流行っているの?、俺が知らないだけで、今は常識なのか?、いや、今それどころじゃない、ライムを刻まなければ警察に捕まる。俺はやけくそ気味に、「よ、YO、俺様、客♪、オーダー、開始♪、デラックス上等♪、チョコレート最高♪、ミルク甘美♪、シェイク必須♪、数は四つ♪、カモン!」とライムを刻みマイクをラッパー風の男性店員にマイクを投げた。その瞬間、店内の客から「ヒューーw」と声援が飛ぶ。そして、ラッパー風の男性店員はマイクを受け取り「オーケー了解♪、リピートするぜ♪、デラックス上等♪、チョコレート最高♪、ミルク甘美♪、シェイク必須♪、数は四つ♪、間違いないかい♪」とラッパー風の店員がライムを刻みながら確認し、マイクを俺に投げる。「オーイヤー、間違いないぜ、真実♪、よろしくお願い、早急♪、ハッ!」と俺はマイクを投げ注文がようやく完了。ラッパー風の男性店員はマイクを受け取り、「了解、シャカリキ、待ってろYO♪」と俺に返し作業に取り掛かった。

 

 俺は開いている席に腰を下ろし、注文したものを作っているラッパー風の男性店員の背中を一瞥し、店内を見回す。先ほどまで俺とラッパー風の男性店員のやり取りに注目をしていた客たちは何事も無かったように、各々が注文した品に舌鼓をして、世間話をしていた。先ほどの光景は常連にとっていつもの事なのか?、まあ、いいや、これでお買い物は終了だし・・、おっ、どうやら出来上がったみたいだ。ラッパー風の男性店員が俺の注文した品を手提げ袋に入れている。俺がカウンターに行くと、ラッパー風の男性店員は手提げ袋を俺に差し出し、「注文したデラックスチョコレートミルクシェイクです、またのお越しをお待ちしております」とペコリと頭を下げる。最後は普通なのかい!と、俺は心の中で大声で突っ込みを入れて、店を後にした。まるで一週間も放浪生活をした感じの疲労を感じる。変な店を二連続、梯子は流石にきつい・・。俺はとぼとぼと事務所がある雑居ビルに入り、エレベーターに乗り事務所のガラス扉を開けた。「おっw、ご苦労にゃん」とミケはソファーに寝転びながら俺に労を労う言葉を向け、「あら、あら、志村君、ご苦労様w、」と所長は、なにやら、前足の先だけ人の手の様に変化した、えらく不完全なエプロンをした茶虎猫の化け者にネイルを施されていた。「茶美恵ちゃん、とりあえず休憩しましょうか?」と所長は優しく茶美恵と言われた茶虎猫の化け者に休憩を促し、「うにゃあ」と茶美恵と言われた茶虎の化け者は返す。言葉を話せないのか?。俺はおつかいに頼まれた品、ぶち缶の入った紙をミケのいるソファに投げ、「うおっとにゃあ!」と華麗にキャッチしたのを見届けると、デラックスチョコレートミルクシェイクが入った手提げ袋を所長の元へ持っていき、「勘弁して下さいよw、あんな店もう御免ですよw」と俺は所長にボヤく。「あら、あら、志村君、それはこのデラックスチョコレートミルクシェイクを飲んでから言いなさいw」と俺から受け取った手提げ袋を開けて、俺に中身の品を手渡す。「あ、ありがとうございます」と俺は礼を言い、デラックスチョコレートミルクシェイクにストローをさし、口に咥えて吸う。すると、濃厚なチョコレートの味が口の中に広がり、その後に来る新鮮なミルクがしつこいチョコレートの味を良い感じに混ざり甘美な味に変わり、ナッツの小気味いい歯ごたえも良く、凄く美味しい!。「うまっ!、凄く美味しいです!」と俺は絶賛して所長に感想を言い、「あら、あら、所長、嬉しいわ」と所長は笑顔で俺に返す。そして、「美味しいにゃあ!!うめぇ、うめぇ、茶美恵!、お前も食べるにゃあ」とミケはぶち缶を食いつつ、デラックスチョコレートミルクシェイクをすすり、茶美恵に勧める。茶美恵はおもむろにエプロンのポッケからスプーンを取り出し、母親の様に猫だけど直の犬食いでがっつかず、行儀よくスプーンで丁寧にぶち缶をすくい食べて、デラックスチョコレートミルクシェイクにさしているストローを上品に吸った。化け者は基本、元の動物の制約を受けない。本来なら猫はチョコレートを食べたら大事に至るが、化け者なら大丈夫なのだ。

 

 茶美恵?・・そうか!、何か聞いたことがあると思ったらミケの娘か。「茶美恵ちゃん、こんにちは」と俺は早速ミケの娘、茶美恵がいるソファに行き挨拶。すると、「にゃん」と茶美恵は一鳴きしてお辞儀をする。「茶美恵は化け者として駆け出しのぺいぺいにゃあ、化ける事も言葉を操る事も、まだまだにゃあ」とミケが茶美恵をフォロー。「そうなんだ、じゃあ、頑張ってお母さんみたく上手く化けられるようにならないとね!」と俺は言った。「みゃおう」と嬉しそうに茶美恵は鳴き、「茶美恵は上手く化けれるようになったらネイリストになるのが夢にゃあ、あたいも将来はこの子にネイルをして貰うのが楽しみにゃあw」とミケは娘の将来を楽しみにしている様だ。「へー、じゃあ、さっき、所長にネイルを施していたのは練習なんだ」と俺も何だか嬉しい気分になる。「あら、あら、私は実験台w」と所長は苦笑した。とんだ、おつかいだったが、終わりよければ全て良しとしておこう。ただ一つ気になる事がある、アイスデザートの匠に行って所長はライムを刻むのか?、どうしても想像が出来ない。俺は気になり、「あの、所長、アイスデザートの匠に行った時、いつも、ライムを刻んでいるんですか?」と尋ねる。「あら、あら、志村君、心外だわ、私だってお店のルールは守って、ライムを刻んでいるわw」と所長はペロと赤い舌を出し、少し意地悪い顔を覗かせ、俺は今回の奇妙な店員の行動の黒幕はこの人だと確信をした。

 

 

 今回ご紹介する曲は、すりぃさん作詞作曲、ベースをmaloさん、イラストをSPIKEさん、動画をよしだなすびさん、ミックスとマスタリングを田本雅浩さんたちによりラヴィ(Iavie)です。

 

 本曲は小悪魔吸血鬼に翻弄され骨までしゃぶられる一方的な搾取される関係に見せかけて、共依存の関係をコミカルに表現した歌を鏡音レンさんが歌いまます。

 

 本曲の題名、ラヴィ(Lavie)はフランス語のLa・Vieをくっつけたもので、意味は生命、人生、生活です。吸血鬼ラヴィと吸血される男性、ヤミーがお互いに求めているのが命(血)と人生(愛)で、それらをひとまとめに表現したのが題名、ラヴィだと自分は考察しましたよ。

 


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 すりぃさんの曲は、コミカルでストーリーを感じさせてくれて、楽しく聴けますね!。曲中の無能無能と連呼する箇所は癖になりますw

 

 本曲、ラヴィ(Lavie)の歪んだ形の共依存が巻き起こすコミカルな物語の曲は、考察好きはあれやこれやと考え、純粋に音楽が好きになった方はコミカルな曲調で元気になる素晴らしい曲だと思いますので、是非!本動画を視聴して聴いてみて下さい。

 

お借りしたMMD 

Tda様より

Tda初音ミクV4XVer1.00

ニコニコ大百科様より

鏡音レン