煮干しの一押しVOCALOID曲

VOCALOIDの話題や気になった事を書こうと思います

忘れられない恋を歌うVOCALOID曲

こんにちは こんばんは 煮干しです

 

 ベラルーシの大統領アレクサンドル・ルカシェンコ氏が中国に訪問する件は、個人的にですがアメリカ大統領ジョー・バイデン氏のキーウ訪問に対しての、ロシア陣営側の意趣返し(いしゅがえし)と日和気味のベラルーシに対してのある種の踏み絵の様に感じますね。これから何を話し合われるか不明ですが、先週に書いたように中国はロシアに対して武器の供与を示唆し始めてる事から、その関係を話し合われる可能性が高そうですね。あくまでも個人的な推測ですが、今回の訪中が武器の供与についてだとすれば、中国の制裁逃れの為に、武器供与の経由地もしくは中国資本の武器工場を建てて、大まかなパーツでロシアに渡す役目をベラルーシが引き受ける事だと思います。制裁は受ける可能性がありますが戦争に直接参戦する危険は少なくなり、更に親ロシアで中立の立ち位置を維持できるのでベラルーシ的にはメリットが有るかなと思います。今回の訪中の件についての当事国の公式アナウンスがされるのかは不明ですが、これ以上に戦争が悪化しないよう祈りたいですね。それでは293曲目の紹介をしたいと思います。(物語というか怪文書は飛ばしても結構ですw)

 

 

  私は現恋人であり、これから振る予定の優男と東京都庁の展望室で夜景を眺めていた。展望室はカップルだらけで、それぞれがヒソヒソと語り合い情事を楽しんでいた。煌びやかに輝いている東京の夜景を横目に私は意を決して口火を切った。「ねえ?優男?私と別れてくれない?」とストレートに結構大きめの声で優男に尋ねると周りのカップル達はギョッとして私達を見てきた。優男は少し驚いて「何だい、何だい藪から棒にw俺が何かしたかな?」薄ら笑いをしながら逆に尋ねてきた。

 

 「この味じゃないのよ・・あの味には遠く及ばないのよ」と私は答えると優男は少し顔を引きつり「君が詩人だったとは知らなかったよw俺はこれでも文学部出身だからねw君の言葉を解釈すると要するに俺は君の好みのテイストじゃなかったという事?」と私の心理を考察する。ギャラリーのカップル達は事態の行方を見守っている中、私は「まあ、そういう事!理解が早くて助かるわwこれをもって私たちは他人という事でOK?」さらっと言うと優男は「俺はいいよ?君こそ未練はないの?」と余裕を装っているが内心は動揺してる感じだった。

 

 「無いわ!じゃあ!そういう事で!」と私は返してエレベータに向うと私の背中に優男を含めたギャラリーのカップル達の視線が感じた。私はエレベーターの扉の前に着くとクルっと振り返り優男に指を差す。優男は自分を指して俺?みたいなリアクションをとって困った顔をしている。私は構わず展望室の端っこに、一人ぽつんと立って夜景を眺めている女性に、人差し指を移動させると優男とギャラリーのカップル達は人差し指の先の彼女を見た。「五秒だよ!優男さ、あんたと展望室に何回かデートで来てるけどあの子を必ず五秒間凝視するんだよね、あの子に何かを感じるじゃないの?そういう無意識の自分の声に耳を傾けた方が良いよ!じゃないと多分・・後悔する」と私が言うと優男は「いやはや君は詩人で哲学者とは思わなかったよ、高名な学者さんの助言に従ってこれから彼女を口説くとしよう」と応えて彼女の方へ向かった。私は優男の背中に「強引にしちゃ駄目よ!紳士的にね!」と声をかけると優男は無言で手を振って了解の合図をすると同時にエレベーターが到着したので私はエレベーターに乗った。閉まる扉の隙間からギャラリーのカップル達がポカーンとしてるのが見えた。

 

 私は高速で降りるエレベーターの中であの味の事を思い出していた。あの味を忘れるために私は色々な恋の味を嗜んだ。ビターチョコの様な恋、イチゴショートの様な恋、因みに優男は一見教養が有る様に見えるが広く浅くでスカスカでも包容力はあったシュークリームの様な恋だった・・いづれにしても様々な恋をしたがあの味を忘れる事は出来なかった。あの味に出会ったのは三年ぐらい前だろうか・・当時の私はヘビースモーカーで煙草が切れていたので、目に入ったコンビニに入った。私はカウンターに立つと煙草を購入する旨(むね)を店員に告げると店員は「何番ですか」と尋ねてきた。私は「13番」と店員を手短に告げながら店内を眺めていると店員は「あの、13番ジョーカークイーンでよろしいですか?」と確認してきたので私は改めて彼の顔を見た。

 

 清潔感があって純朴そうな顔立ち、年は二十歳ぐらいな感じだった。「あっ、ごめんなさい、それでいいです!」と私は彼の顔見入っていた事を悟られまいと答えると「それでは年齢確認をお願いします」と彼は指示をしてきた。その時、私の中の小悪魔が顔を出した。くすっと私は意味深な微笑を彼にすると「ねえ、私はいくつに見える?君が決めていいよ」と意地悪い笑みをしながら彼の手を両手で優しく握った。「お、お客様困ります!年齢確認をお願いします」と彼はかなり動揺しながら私の手を振りほどいた。好みの男が動揺してる姿は、どうしてこんなにも私を高ぶらせるのだろうか。彼が困っているのを見かねた隣のレジにいた年配の女性が助け舟を出す。「お客様!申し訳ないですけど年齢確認をお願いします。他のお客様にご迷惑ですので」と低姿勢ながらも私に牽制してきた。

 

 年配の女性は恐らくこの店舗のオーナーだろうパートやアルバイトの雰囲気ではない。「ごめんなさいね、君がちょっと好みだったので切っ掛けを作りたかったんですw」私は思いっきり愛想を振りまきながら謝罪すると、手早く年齢確認ボタン押して、代金を払い煙草を受け取ると店を出た。いつもの私は異性から追いかけれる側だった。だが、その私は彼のシフトが終わるのをコンビニの前の公園でまっている。自分のやっている行動が少し異常な感じでこれ以上はヤバいかなと思っていると、彼が店から出てきた。彼が自転車に乗ろうとしている所を私は「やっ!」と声を掛けた。彼はビックとした後私を見ると「あなたは・・」と言うと警戒した顔になった。「さっきはごめん!いつもはあんな事絶対しないのよ」と私が謝罪をすると「もう、いいです、気にしてませんから・・失礼します」と彼は応えて去ろうとするのを私は「ちょっと!ちょっとまってって!」と彼を引き留めると「何ですか?」と彼は短い言葉で尋ねてきた。

 

 「君を人前で恥をかかちゃったからね、私に贖罪のチャンスくれない?」と私の懇願に彼は「も、もういいですよ」と遠慮する彼に「私の顔を立てると思ってさ!このままじゃ女がすたるのよ!」と私はダメ押しとばかりに彼にさらに懇願すると「そ、そこまで言うならいいですよ」と彼は根負けした。「よし!そうと決まれば行こ!」と私は彼を自転車に乗るように促した。彼が自転車に乗るとすかさず私は自転車の荷台に座る。彼は「何処に行くんですか?」と不安げに尋ねてきたので私は「大丈夫!危ないところじゃないから!私のナビに従って!」と彼を鼓舞した。15分ぐらいすると洋風な赤レンガの建物についた。「ここは?」と彼が尋ねてきたので「バーも兼ねたスイーツの店よ!君、未成年じゃないよね?」私は答えて彼に確認した。「はい、21です」と彼が返してきたので安心して私は彼の手を握って店の入り口へ向かった。

 

 店の看板にはクレシェンテ・ドルチェと書かれていた。私たちは店のドアを開けると、高級なロココ調の家具に統一している高級な雰囲気な店内だった。店内をキョロキョロ見ている私たちに店員がすかさず来て、恋人同士と思ったのかボックス席に案内してくれた。席に座った私は正面の彼に「ここなら人目が気にならいね!」と少し抑えた声で彼に話しかけると「そうですね、あの、この店は高そうですけど大丈夫ですか?」と不安気に聞いてきたので「大丈夫!こう見えても私はそこそこのお金持ちなのよ!」と胸を張って答えた。「なら、よかったです、一般の店でもこのような店が有るんですね」と安堵しながら言った彼の言葉に若干引っかかるものがあるが私は構わず「この店は基本はイタリア系のスイーツがメインなんだけど、ヨーロッパの珍しいスイーツもあるらしいの!」と目を輝かせながら言いうと「へーそれは楽しみですね・・って、本当は自分が行きたかっただけど一人では行きづらかっただけじゃないんですか?」と彼は勘付いた。

 

 「はは・・ばれた?wでも、贖罪の気持ちは本当よ!あの時は本当にごめんなさい!」と私は頭を下げて手を合わせて謝罪のポーズをすると「もういいですよ・・」と若干不貞腐れながら私の謝罪を受け入れた。私は気を取り直して「この店はね、前から気になっていたの、上手く言えないけどビビッと何か感じるものがあったのよ」と彼に言うと「その感覚は大切した方が良いですよ・・結局、一番自分を知っているのは自分ですから、無意識の貴方がこの店に必要な何かがあると囁いたんですよ」とテーブルに肘をつき遠い目で言った。この店に入ってから彼の雰囲気が様変わりしていた。本当にあの純朴そうなコンビニ店員なのか?とまじまじと彼を見返したがやはり彼に違いはなかった。

 

 そうこうしてるうちに注文したスイーツが運ばれてきた。私がうんちくを披露しようとたら「ドボシュトルタですか、結構渋い物が好きなんですね、これが目的のスイーツですか?」と彼に出鼻を挫かれた。「は、はは・・ドボシュトルタを知っているの? ハンガリーの名物スイーツで、名前の由来は、このスイーツの発案者ヨージェフ・ドボシュからきているのよ!」と私は負けじと女々しくも浅い知識を披露した。「ええ、知ってますよ、ケーキの形をした彼の墓に昔行きましたよ、今でも職人達に彼は尊敬されていましたね」と彼が私の浅知恵を超えた体験と知識を披露されて私は仏頂面になった。「あっ・・何かごめんなさい・・でもこれでお相子って事で」と少し意地の悪い顔した。私は彼の仕草に思わず笑ってしまった。「そうねw確かにこれでお相子ねw」と私が言うと「そうです!お相子ですw」と彼も笑い、そこからお互いの距離が近づいて話が弾み、私たちは暫くして付き合い始めた。

 

 それからは彼と温泉、遊園地、水族館、美術館、レストランなど本当に色々な場所に行った。そして楽しかった。この関係はこのまま続くと思った。だが、別れが突然やってきた。彼の方から一方的に別れを切り出されたのだ。君の事は好きだけどすまないと言って私の前から去った。訳が分からなかった・・彼のアパートに行ったが引っ越した後で行先もわからなかった。最後の望みで、去る直前まで彼がアルバイトしていた、コンビニのオーナーの年配の女性に彼の行方を尋ねたがオーナーも知らなかった。可思議なのはオーナーが残業代の未払いが有ったので、彼の口座に振り込もうとしたら解約していて振り込めなかったと、ボヤいていた点だ。あまりにも徹底し過ぎている・・今更だが彼は何者だったのだろうか?それから彼を探すために手を尽くしたが結局わからなかった。

 

 エレベーターが到着した音が鳴る。私はエレベーターか降りて出口に向かった。外に出ると日中は、多少暖かくなってたがやはりまだ夜の外気は冷える。私はハンドバックから煙草を出して、火を点けて吸い込み煙を吐き出した。宙に舞って消えていくこの煙のように、彼は忽然と私の前から消えた・・そして煙が霧散しても煙草のフレーバーが暫く残る様に、彼の恋の味は私の中にまだ色濃く残っている。未だに私を虜にして止まないこの味から私は解放される日がくるのだろうか?しかし、私の中の直感が言っている・・この味を忘れる事は永遠にこないと、死ぬまで甘くてほろ苦いけど癖になる甘美の恋の味に私は振り回されると、無意識の私が囁いていたが私は不思議と後悔は無かった。

 

 今回ご紹介する曲は作詞作曲をDECO*27さん。アレンジメントを Rockwellさん。コーラスをVtuber沙花叉クロヱ(さかまた・くろえ)さん、動画をOTOIROさん。ディレクター、キャラクターデザイナー1024さん。キーアニメーターを1024さんRLさんKeeさんろづ希さん。アニメーターをLEEさんMINJINさんLEE・DonghoonさんBKさんアトリエマカリアさん。ペイントを大井美空さん。イン・ビトゥイーンアニメーション、ペイントチェッカーズ関 義裕さん。ロゴグラフィックデザイナーyuka fujiiさん。コンポジットをOTOIROさんTeamさん?(みんな?)。プロジェクトマネージャーをIori MjimaさんサウンドプロダクトマネージャーをYusuke Satoさん達そうそうたるメンバーで制作された毒林檎です。

 本曲は過去に味わった恋の味の虜になった女性の哀れな代償行為を初音ミクさんが歌います。

 

 本曲の題名毒林檎は個人的な解釈になりまが楽しい時もあり辛い事もあり、酸いも甘いもある恋を毒林檎に見立ててると自分は解釈しましたよ。

 


www.youtube.com

 本曲の解釈は非常に楽しめましたよ!曲、動画、イラストどれも一級品を作品に出合えた自分の幸運に感謝したいです!

 

 本曲、毒林檎はボーカロイド曲のレベルを更なる高みに引き上げる存在で、ボーカロイド好きは問答無用に必修曲になり、それ以外の方は音楽の新しいシーンに出会う幸運になって、決して損は無い素晴らしい曲だと思いますので是非!本動画を視聴して聴いてみて下さい!

 

お借りしたMMD 

Tda様より

Tda初音ミクV4XVer1.00

 

ニコニコ大百科様より

初音ミク

 

CAKE.TOKYO様より

ドボシュトルタ