煮干しの一押しVOCALOID曲

VOCALOIDの話題や気になった事を書こうと思います

妄想逃避女子を歌うVOCALOID曲

 

こんにちは こんばんは 煮干しです

 

 仮想通貨でやらかしてしまいました・・・。事の始まりは、ビットフライヤーの行ったエルフトークンにおけるIEO(企業が行う仮想通貨における資金調達)で見事当選からです。少額ながらも当選して狂喜乱舞したのも束の間、値段は一向に上がらず、なんなら下がり始めてしまい、まあ、ただ塩漬けしても意味が無いと思いNFTゲーム・the elf landをプレイしました。当初は本当に良いのか?と思ってしまう程、エルフトークンが手に入りみるみる増え、これは倍以上の儲けが期待でますわwと思いきや、エルフトークン自体の値段が下がり続けて当初12.5円だったものが6円・・・5円と下がり続けてしまい、エルフトークンが増えても意味が無い状態なりました。引き際と考えた自分は早速エルフトークンをビットフライヤーに送金し手早く売却して現金化。ここまでは上手く行きました・・・、後はゲーム上で手に入れたNFT(仮想通貨のブロックチェーンで管理したゲーム内アイテムまたはデジタル商品)を売却し手に入れた代金のパレットトークン(NFTゲーム特化型のトークンでゲーム内通貨の様なもの)を送金するだけになり、なんか注意書きがありましたが、特に気にする事無く送金を開始しました。一日経ってもビットフライヤーにおける自分のウォレット口座(仮想通貨における銀行口座の様なもの)は反映されず、更に一週間後・・・、流石に何かおかしいと感じゲーム内のNFTで使われているハッシュパレット及び送金先のビットフライヤー双方確認、すると・・・とでもない事が発覚しました!。ハッシュパレットの扱っているパレットトークンは、独自ブロックチェーンであるPalette chain上で発行しているパレットトークンで、ビットフライヤーで扱っているパレットトークンはERC-20トークン規格というイーサリアムを拠り所にしているパレットトークンでした・・・。この二つのパレットトークンは名前も表示も同じですが全く別物で送金ミスになり、結果から言うと帰って来ません。はあ?、何言っているだよ?、銀行で送金ミスしても返金して貰えるのに、消えるなんてそんないい加減なシステムを金融庁が許す訳ないだろ!ドテカボチャ!、お前は煮干しじゃないカボチャだ!と思うかもしれません。ですが、本当の事でこれは仮想通貨あるあるなのです。結構やらかす人は大勢いて、ネットで検索すればゴロゴロと失敗談は出て来る筈です。残念ながら本当に消えて跡形もなくなってしまうんですよ・・・業界用語でGOXと言いまして、恐らくどうにも出来ません。幸い二千円という少額で済みましたが、NFTゲームはもうこりごりですね・・・IEO代1万円ゲーム内課金一万円エルフトークン売却益5千円、差し引いて大まかに1万五千円の赤字になってしまいましたよ・・・、この先でハッシュパレット関係のゲームが出てもやらないと思います。

 

今回のお品書きになります

 

 

煮干しがお送りするちょっとした物語

 

 まず始めに、この物語はフィクションです。物語の中に登場する個人名、団体名、会社名は架空の物であり実在する個人、団体、会社とは関係ありません。



 稲荷歓楽街から三つ隣、香ばしい揚げ物の匂い、新鮮な野菜や果物の香り、食欲そそるウナギのかば焼きの匂いが合わさる商店街の通りの一角。何でも屋と書かれた看板が備え付けられた建物がある。その建物の車庫に一台のトラックが停車し、青い作業ツナギを着た男女が車から降りてきた。中肉中背でどこにでも居そうなありふれた趣の顔をした30代中盤の男は兼平竜矢(かねひらりゅうや)、この何でも屋の経営者にして元探偵という経歴を持つ。ショートヘアーにキリッとした切れ長の目で凛々しい顔立ちで女子校なら王子様系な20代の女は日下部晴美(くさかべはるみ)、前職は国家公務員で最近何でも屋に就職した。今日の仕事の予定は全てこなし、後は帰るだけの二人は談笑しつつ何でも屋の事務所に入るのだった。事務所内では、青いツナギを着たまま自身のデスクチェアにて、煙草を吸いつつ探偵魂と記されているマグカップに入っているコーヒーを堪能する兼平竜矢。彼の指先に挟まれている煙草の先から上がる一本の紫煙が天井で回っている換気扇により霧散して、マグカップを机に置くと白くなった煙草の灰がポロリと灰皿に落ちた。ああ・・・今日も終わり日が暮れていく・・・ノスタルジーな感傷に浸りつつ、口さみしくなった兼平が煙草を咥えると事務所のドアが開く。入って来たのは、物置部屋を改装した更衣室でシャワーを浴び、私服に着替え帰宅準備を整えた日下部晴美であった。兼平竜矢は彼女を構わず煙草を吸いコーヒーを飲むルーティンを続ける。日下部晴美は自身の専用デスクに置い手あったバッグを手に取り、「兼平さん、お疲れ様でした!、お先に失礼します」と前職の影響か分度器で測ればおおよそ90度直角な角度の数値が叩き出しそうな、非常に礼儀正しいお辞儀をする。兼平竜矢は驚き、「えっ!?」と思わず椅子から立ち上がってしまい手にしていたマグカップからこぼれたコーヒーによって青いツナギが茶色に染まった。デスクの上にあったテッシュでこぼしたコーヒーを拭いながら、「お、お疲れ様!、気を付けて帰ってねw」と何とか返す兼平竜矢。日下部晴美は目の前の男に起きたアクシデントに対した特段の反応はせず、軽く会釈して退室をする。コーヒーの染みを忌々しく睨んだ後に兼平竜矢はすかさずブラインドカーテンを曲げて彼女の後姿を眺め、彼は怪しい・・・と思うのであった。なぜ彼がその様な考えに至ったのか?。通常であれば彼女は業務が終わると、スマホの充電開始し、仕事柄予期してないお客さんに対して用意している茶菓子の賞味期限切れを食いあさりながら来客用ソファで寛ぎつつ、事務所にあるテレビ鑑賞に浸るという行動を必ずしている。そんな彼女に対して、兼平竜矢は一馬力から二馬力になって作業量が半分になり作業スピードが倍になった恩恵を失いたくないという思いと、業務終了後のアフターファイブにて会話らしい会話がなくとも他者と同じ空間で過ごす事が思いがけず居心地が良く、彼女の行動を不問にして生温かい目で見ている訳だが・・・今日はスマホの充電もせず茶菓子を食い漁らず帰宅してしまった・・・。職場に慣れてから欠かさず行っていた行動を彼女はやらなかった・・・、たまたま今日はやらなかっただけかも知れない、しかし、兼平竜矢にとって由々しき事態なのだ。兼平竜矢と日下部晴美の雇人と従業員としての関係はつい最近始まったばかり。したがってまだお互いを知らない部分は沢山ある。だが、そんな短い期間でも彼女の恐るべき一面を兼平竜矢は体験していた。その一、物凄く思い込みが激しく猪突猛進。前職の影響で観察能力は高いが、感性がズレていてとんでもない方向に突っ走る傾向にある。兼平竜矢は彼女を就職面談した日に暴走し危うく殺されかけた。その二、惚れ込んだ技術や知識を見つけると、異様に執着して手段を選ばない。度々日下部晴美が取る行動で、たとえ仕事中でも優先順位がバグリ、問題行動を起こし兼平竜矢は手を焼いている。因みにこの執着心で、捜査対象である金庫破りが得意な窃盗犯に弟子入りするとういう激ヤバな行動によって前職は依願退職に追い込まれたのだ。兼平竜矢はコーヒーを飲み干し煙草を灰皿でもみ消す。すると彼は颯爽とロッカーから前職で良く使った尾行用の服装に着替えて、探偵を引退した時から使用してない尾行グッズが入ったバッグを持ち出し事務所を後にした。

 

 兼平竜矢は小走りで日下部晴美が向かった方向へ進むと、20メートル先に彼女の後ろ姿を発見。一定の距離を保ちつつ、慎重に尾行を開始した。今日の業務内容は比較的に少なく早めに終わったので、ほんのりと空が茜色に染まる日がやや傾く午後4時頃。下校中のランドセルを背負った駆け足しの子供たちとすれ違いながら、子連れの買い物客で活気あふれる商店街の通りを歩く日下部晴美と兼平竜矢。すると突如、日下部晴美が商店街の中ほどで立ち止まり精肉店に入る。兼平竜矢は精肉店の斜め前にある八百屋で野菜を選ぶ振りをして彼女の動向を見守った。数分するとコロッケを豪快に食べながら出て来る日下部晴美の姿が現れる。キャベツを手にして吟味する振りをしながら横目で彼女の姿を確認した兼平竜矢は驚愕した。社会人の良い年した女性が豪快にコロッケを食べならニコニコ顔で歩いているからだ。そして何よりもそんな彼女に誰も気にしてない事実に兼平竜矢は愕然とした。つまり・・・それは日下部晴美は常習的にこの行動をしているからに他ならない。商店街の店員並びに常連客は見慣れていてるのは明白。更に兼平竜矢もこの商店街をよく利用していて誰もこの事を教えてくれない事にもショックを受ける。キャベツを手にしてプルプルと震えている兼平竜矢に、「あれっ?、兼平さんじゃないのw、どうしたのそんな格好して?」と八百屋の主がようやく兼平の存在に気が付いた。兼平竜矢は静かにキャベツを置き、「あの・・・うちの日下部はよくコロッケを食べ歩きしているんですか?」と八百屋の主に尋ねる。八百屋の主は苦笑いをして、「まあねw、学生さんならともかく、社会人の女性が一人で豪快に食べ歩いているのを最初見た時は驚いたよw、コロッケだけじゃないよw、テイクアウト出来るのものは何でも歩きながら食べているねw」と答えた。兼平竜矢は顔を赤くして、「申し訳ありません・・・今後このような事を起こさない様に指導いたしますので」と頭を下げ尾行を開始する。そして彼の背中に、「別に誰も気にしてないよw」と何ともありがたい八百屋の主の声援が向けられた。日下部晴美はあっという間にコロッケを平らげ、コロッケの入っていてい紙袋を、「クシャリ」と丸めて商店街の商工会が設置したごみ箱に投げ入れる。それから数メートル歩くとピタリと歩みを止めた。兼平竜矢は丁度横にあった書店の雑誌を立ち読みする振りで乗り越えようと試みる。雑誌を読む振りしながら生まれつき視野が広い彼は視界の端に映る彼女の挙動を注意深く観察。日下部晴美は少し悩む仕草をして斜め前の煎餅屋さんの暖簾を潜った。この煎餅屋さんは薄焼きで、江戸時代から継ぎ足した秘伝の香ばしい醤油ダレは人気があり、絶頂期には劣るものの現在でもそこそこの名物店である。その素朴な美味しさは一度食べればリピーターになる人は結構いるのだ。兼平竜矢の目の端にホクホク顔で焼きたての煎餅が数枚入った白い紙袋を手にしながら、バリバリと音を立てて歩く日下部晴美の姿が映る。兼平竜矢はそっと雑誌を元に戻し尾行を開始しようとしたが、くるりと進行方向を変えて煎餅屋に入った。彼もこの煎餅屋のファンの一人で、定期的に食べたくなるのだ。日下部晴美と同様、白い紙袋を手にして尾行を再開した彼は煎餅を一つ手に取り、「バリっ」と音を鳴らす。商店街の端に着く頃には、日下部晴美の手にしていた煎餅が入った白い紙袋は空になり、やはり先程と同様にごみ箱に投げ入れそのまま進む。彼女の一日に取る摂取カロリーは恐らく成人女性の三人分ぐらいあるだろう。そんな暴飲暴食でもスレンダーな体系は変わらず、何なら兼平竜矢より痩せている。商店街から抜けると人通りは極端に少なくなり、その為、兼平竜矢は倍以上の距離を取った。

 

 30メートル以上離れた距離の尾行は見失いやすく、日下部晴美の進む方向を注意深く見る兼平竜矢。尾行を続ける事およそ5分、日下部晴美は公園に入って行く。ここは雑木林を公園にした場所で、元のロケーションを生かし、公園の端に雑木林の一部が残されている。その残された雑木林には数名のホームレスが住んでおり、中でも猫爺と名付けられた名物ホームレスの存在は際立っていた。猫爺は異様に猫に詳しく、野良猫の生態なら何でも知っていて、脱走した飼い猫の居場所を的中させる事から誰が言い始めたのか皆彼をそう呼ぶようになった。因みにその猫に関してだけは有能な老人に、猫の捜索の依頼が来た時に兼平竜矢は真っ先に相談する。仕事上、馴染みの有る公園に日下部晴美が何の用があるのか?、兼平竜矢はますますと怪しむのだった。兼平竜矢は公園をぐるりと植樹された低木の鑑賞植物に隠れて、探偵グッズが入っているバックから集音機を取り出しヘッドホンを装着。そしてマイクを公園に向けながら覗く。公園に入った日下部晴美は何やら集まっている小学生ぐらいの子供たちへ躊躇せず向かっていた。子供たちも日下部晴美の存在に気が付くと手を振り、その様子からどうやら知り合いの様だ。合流した日下部晴美に子供の一人が、「お姉ちゃん!百円用意した?」と尋ねた声が集音マイクを通じ兼平竜矢の耳に届く。百円?、何の代金だ?と兼平竜矢は推理している所に、「はい、持ってきましたよ」と日下部晴美は懐から鈍い光を放つものを掌に乗せて子供たちに見せる。ぼくも、わたしも、と次々と日下部晴美の真似をして子供たちも掌に乗せたものを見せ返した。これから何が始まるのだろうか?とその光景を見守る兼平竜矢の太ももと太ももの間にヌルンとモフモフで柔らかくほんのり暖かい感触。反射的に「わっ」とちょっと大きめの声を上げてしまった兼平竜矢は公園の様子を伺うと、日下部晴美がこちらをじっと見つめていた。ヤバい・・・バレたか?と体を硬直させ頭を下げて祈る気持ちで隠れた兼平竜矢は再び公園の様子を見ると、日下部晴美と子供たちの様子に変わりはなく談笑をしている。ホッと胸を撫で下ろした兼平竜矢は自身の太ももを見たら、茶虎柄の猫がそのつぶらな瞳で見つめていた。この猫に見覚えが有った兼平竜は、「お前・・・茶太郎か?」と尋ねる。茶太郎と呼ばれた茶虎柄の猫は、「うにゃ!」と肯定する様に鳴く。茶太郎はこの近所にあるスナック通りに店を構えた炭酸屋という炭酸飲料とちょっとしたお食事を提供する一風変わった店の猫だ。兼平竜矢は茶太郎の頭を撫でながら、「今は仕事中だからかまってやれないんだ・・・悪いな」と言う。当然茶太郎には通じる訳もなく、「ウニャニャ!」と兼平竜矢のバックのポケットを前足で引っ掻く仕草をした。この仕草に兼平竜矢は茶太郎の意図している事がすぐ分かり、「相変わらず食いしん坊だなw」とバックのポケットから白い紙袋を出す。紙袋から漂う香ばしい匂いに釣られたのか、茶太郎が興奮しながら鼻を擦り付けた。兼平竜矢は茶太郎の頭を下げさせ、煎餅を取り出し、「バリっ」と割り小さい欠片を作る。その小さい欠片を茶太郎の目の前に差し出すと、茶太郎はスンスンを激しく嗅いだ後にジョリと舐めた。すると、茶太ら郎は「あっ、もういいです」とばかりの表情をしておおよそ人間が通れない程の狭い家と家の隙間へトコトコと歩き去る。あいつはいったい何だったんだ?と思いつつ兼平竜矢は砕いた欠片の煎餅を大地に返して公園を覗くと、待ち人が着た様子で老人を囲んでいた。子供と日下部晴美か囲まらている老人の顔がよく見えず、兼平竜矢は集音マイクが拾う声に集中しヘッドホンを耳にを押し付ける。彼の耳に、「よう来たなw、約束通りわしの秘伝レシピを売ってしんぜようw」とつい最近も聴いた聞き覚えがある声。そう、それは・・・猫爺の声であった。兼平竜矢は立ち上がり低木の観賞樹木から顔を出して、「ちょっと待てこら!!」と叫ぶ。その大きな声に公園に集まった面々はは驚きながら兼平竜矢に注目する。兼平竜矢は公園に入り日下部たちの元へ向かおうと一歩前へ踏み出した瞬間、「何でお前がいる?」と集音マイクが拾った声が彼の耳に入った。

 

 それは間違いなく日下部晴美の声であり二人称がお前にっている事に兼平竜矢は戦慄する。日下部晴美の脳内に勘違いした物語が走り始めている証拠だったからだ。恐らく実際は呟く程度の声であったであろう、しかし、兼平竜矢の身にはまるで耳元で囁かれた感じになった。兼平竜矢は急いでヘッドホンを外し、「日下部さん!、違うんだ!、君を監視している謎の組織が放った草じゃない!、君が心配で尾行していたんだ!」と嘘を言って拗れるのを恐れて本当の事を伝える。兼平竜矢の言葉に子供たち並びに猫爺は日下部晴美に注目。そんな中で日下部晴美は、「私が心配?、何故です?」と怪しみながら兼平竜矢に返す。出たとこ勝負で行ってしまった兼平竜矢は言葉に詰まりながら、「い、いや、何て言うか・・・仕事終わりはお菓子を食べながらテレビを見るのが日課でしょう?、そんな君が何もせず帰宅するはちょっと変だなって感じて・・・へへw、元探偵の悪い癖かなw」と答えた。まるで大人の男女が秘匿していた気持ちを打ち明け正に恋人通しになる予兆を感じる会話を男の子はポカンとしながら見て、女の子はウキウキしながら事態を見守っている様子。子供たちの熱い視線を向けられながら日下部晴美は、「そうですか、兼平さん誤解してすいません、敵国が放った使い捨ての諜報員だと思ってしまいました、申し訳ないです」とあさりとペコリと謝罪。兼平竜矢はほっとした表情をしながら、「ま、間違いは誰でも有るから・・・」と言いながら小走りで日下部晴美の元へ向かった。何かが始まりそうで始まらないその顛末に、女の子はガッカリして、男の子は相変わらずポカンとした表情する。猫爺は意に返さず、「全くビジネスにとんだ邪魔が入ったの・・・気を取り直して行くぞい!」と呟いた後にガラスの保存容器を出す。そのガラスの保存容器にはメダルの様なものが沢山入っていて、赤みがかった美しい輝きを放っていた。兼平竜矢はそのガラス保存容器を覗き、「十円?、猫爺・・・これで何をするんだ?」と尋ねる。猫爺はドヤ顔で、「フフw、よくぞ聞いてくれた、この十円玉はこれから売る情報のサンプルじゃw」と答えた。兼平竜矢は即座に、「サンプル?、情報?、意味分からん・・・簡潔に答えてくれ」と再び答えを要求。猫爺はヤレヤレとした仕草で、「全く感が悪い奴じゃのう・・・、わしが売る情報とはこれじゃあ!」と数枚のポチ袋を出した。その瞬間日下部晴美が、「ください!、その技術を記した紙をください!」とまるで砂漠で水に飢えている遭難者の様に求める。子供たちも彼女に続き猫爺と取り囲む。その光景を見た兼平竜矢はピンと来て、猫爺の持っているポチ袋を奪い中身を強引に見た。猫爺は、「兼平!、何てことするんじゃあ!」と激昂。そんな興奮状態の老人を無視して中身の紙をあらためると、コインの磨き方と必要な道具を一式紹介していた。兼平竜矢はギロッと猫爺を睨み、「やかましいわ!この詐欺爺!!」と恫喝。猫爺は一歩下がりたじろぐ。兼平竜矢は、グイグイと猫爺に迫り、「こんなくだらない事を有料で売りつけようとしやがって・・・、あんた恥ずかしくないのか?」と言う。猫爺は困った表情をして、「う、うるさい、な、何を売るかはわしの勝手だろうが、営業妨害じゃ」と苦しい言い訳。兼平竜矢はまるでひるまず、「営業妨害?、やってみろや!、捕まるのはあんただろうがな!、あんたは大人しく猫の情報屋をやっていればいいんだよ!」と返す。猫爺は悔しそうな顔をしながら、「お、覚えておれ!、もうお前には猫の情報を教えてやらんからな!」と負け惜しみを言いつつ雑木林に消えて行った。今まで静観していた日下部晴美は、「あれ良いのですか?、今度猫の捜索依頼が来た時にあの人の協力が仰げませんよ?」と尋ねる。兼平竜矢は内心しまったと思いながらも、「た、多分大丈夫だよ少し時間が経てばコロッと機嫌が直っているんじゃない?、もし直っていなかったら猫爺の好きな草団子ダイナミック餡子を持って行けば大丈夫だよ・・・多分」と最後は自信なさげな表情した。日下部晴美は、「そうですか、なら良いですが・・・」と少し心配をしている仕草。そんな二人の会話に、「何でも屋のオッサン!、どうすんだよ?、猫爺帰っちゃったじゃん!、折角硬貨をピカピカにしたかったのに!」と子供たちが兼平竜矢に非難をし始める。兼平竜矢は子供たちをなだめながら、「君たち落ち着いて、大丈夫だよ!、ほら見て?」と自身のスマホを出すと検索を結果を子供たちに見せる。スマホには先程、猫爺が売りつけようとした硬貨を磨く方法と必要な道具が表示されていた。子供たちはスマホをじっと見つめ、「オッサン!、これ本当?」と尋ねる。兼平竜矢は顔を引きつらせつつ、「おっ、オッサン!?、まあ・・・いいか、そうだよ!、君たちのお母さんやお父さんに頼んでスマホで検索してもらって、サイトに表示されている道具を揃えて貰えばいいだよ、見た所・・・高価なものが無いみたいだし、ホームセンターに行けばあるはずだよ」と答えて子供たちが取るべく行動を教えた。子供たちはガヤガヤと互いに話し合い、「おじさんありがとう!、家で頼んでくる!」とニコニコ顔で解散する。オッサンからオジサンにランクアップして少し嬉しい兼平竜矢はそれぞれの家に帰す子供たちを笑顔で見送り、公園には大人二人だけが残った。兼平竜矢は日下部晴美を見つめ、「日下部さん・・・君さ、こういう時は大人の君が率先して止めなければ駄目だよ、俺がもし来なかったら君も共犯としてちょっとヤバい事になっていたかもよ?」とチクリと警告。日下部晴美はシュンとした仕草をして、「すいません・・・軽率でした、猫爺の持っていた十円玉があまりにも綺麗なので是非その技術を習得したくて考えも無しに行動してしまいました・・・」と今回の顛末へと繋がる経緯を告白した。兼平竜矢はため息を付き、「今後は気を付けてね・・・あとさ、商店街で食べ歩くのは今後は控えてね、家に帰って食べるか事務所で食べる事!、いいね?」と日下部晴美に念を押す。日下部晴美はキョトンとした表情をして、「えっ!?、りょ、了解であります!」と了承をする。兼平竜矢は日下部晴美を見送り、商店街にある老舗の和菓子専門店である花鳥風月にて、草団子ダイナミック餡子を10個買って踵を返す。そして公園の奥にある雑木林を歩き数個あるブルーシートに覆われた段ボールハウスの一つに躊躇せず入った。中には入口に背を向けて横になっている猫爺がいる・・・。兼平竜矢はニヤリと笑い、「猫爺、さっきは強く言い過ぎた、お詫びとは言って何だけどほらっ!」と先程買った草団子ダイナミック餡子を差し出す。猫爺は背を向けたまま、「ものでわしを釣ろうとたくらんでいる様じゃが・・・わしはその手に乗らんぞ」と拒絶をする。兼平竜矢はため息を付き、「何だよ・・・せっかく花鳥風月で草団子ダイナミック餡子を買って来たのに・・・しょがないな・・・事務所で食うか」と差し出した草団子ダイナミック餡子を持ち出そうした時、「誰が食わないと言った!、もうこれはわしのものじゃあ!」と起き上がり草団子ダイナミック餡子の袋を自身に引き寄せた。兼平竜矢はニヤリと笑い、「何だよw、結局食べるのかw、じゃあな、また猫探しの時はお世話になるよ」と段ボールハウスから立ち去ろうとする。すると、ポコポコと雑木林の葉から葉に伝わり集まって大きくなった雫がブルーシートを叩く。猫爺は段ボールハウスの天井を見ながら、「兼平、お茶を飲んでいけ、今日の雨は直ぐ止むと予報してたぞ、お茶が飲み終わる頃には止んでいるじゃろう、それにこんなにたくさんの団子は一人じゃ食いきれないわい」と兼平竜矢を引き留めた。兼平竜矢はニコリと笑い、「そうだなw、そうするよw、お茶って例のドクダミ茶?、あれ不味いから嫌だなw」と減らず口を言う。猫爺は特に反応もせずお茶の準備をするために卓上コンロの上に置いてあったヤカンに水を入れながら、「大丈夫じゃ、普通の緑茶じゃ」と返した。

 

 今日も兼平竜矢と日下部晴美は何でも屋の業務をこなし事務所に帰ってくる。相変わらず兼平竜矢は青い作業用ツナギのまま自身の専用デスクに座りながら煙草とコーヒーを堪能。そして日下部晴美はシャワーを浴びて私服姿でバリバリと賞味期限切れのお菓子を食べながらテレビを視聴し、時よりスマホの充電量を確認している。事務所内での二人の会話はほぼ皆無だが、仕事終わりのアフターファイブを堪能していた。兼平竜矢はおもむろに煙草を灰皿に置き事務所内にある冷蔵庫から大皿を取り出し日下部晴美の前にあるテーブルに置く。日下部晴美はその大皿を見るや否や大輪の笑顔になり、「食べていいのですか?」と確認。兼平竜矢は頷き、「良いよw、一人では食べきれないからね」と大皿から草団子ダイナミック餡子を一つ取る。彼はそのまま自身の専用デスクの後ろに行き、ブラインドカーテンをめくりながら商店街を見て、草団子ダイナミック餡子を串から頬張ると、今日も日がまた落ちる・・・とノスタルジーな感傷に浸ったのだった。

 

 

363曲目の紹介 

 

 

 今回ご紹介する曲は、作詞作曲をれるりりさん大柴広己さんお二人で担当して、アレンジをマグネタイトさんが担当し、イラストをKUさん、映像をMaYuKaさんが担当した妄想疾患■ガール(もうそうしっかんやみがーる)New verです。

 

 本曲は2014年に発表された曲で、柊マグネタイトさんがアレンジした曲です。アダルトな歌詞を使い、現代社会においてある種のインドアで内向きな女性の様々な葛藤と生き難さの歌をメグッポイドさんが歌います。

 

 本曲の題名、妄想疾患■ガールは個人的な解釈になりますが、生き難い世の中を妄想でやり過ごす女性の所作を表す題名だと思いました。

 


www.youtube.com

※動画を差し替えさせて頂きました 申し訳ありません

 本曲はヤミタイガールに連なる曲で前作より踏み込んだアダルトな表現をしていますね。病んだ女性の生態をクリエイティブにセンセーショナルな本曲は前作に増して独特な魅力を感じました!。

 

 本曲、妄想疾患■ガール(もうそうしっかんやみがーる)は薄暗い闇の部分をフォーカス且つ女性をターゲットにした曲です。女性特化型の曲ですが、ももちろん男性でも十分聴ける位、曲の完成度は高く共感は出来なくとも素晴らしいと感じれます。そんな男女差がある本曲は、様々な解釈が生まれそれを通して相互理解に発展できる曲だと思いますので、是非!本動画を視聴してみて下さい。

 

お借りしたMMD 

Tda様より

Tda初音ミクV4XVer1.00

 

pixiv百科事典様より

メグッポイド